愛犬ロングコートチワワのビバコ(♂)が脳腫瘍と診断されたのは、2007年4月のことでした。当時14歳だったビバコは、その年の3月24日にかなり激しいテンカンの大発作を数回起こし、そのままICUに入院しました。発作そのものは激しくても、通常のテンカンならば、すぐに退院できると医師はおっしゃいましたが、容態はひどくなる一方。1週間にわたって入院していたICUでは、病院の待合室にも響くような激しい声で鳴き叫び、医師も首をひねっていました。 私もビバコの苦痛の原因が何なのか、インターネットを懸命に検索していました。

病名はわからないまでも、脳に異常が起こったらしいと思ったので、何かよい情報はないのだろうかと、まさに藁をもつかむ思いでした。 そこでやっとヒットしたのが脳幹活性のイフのペンダントでした。私は健康や環境、生き方について記事を書くことも多く、これまでがん専門誌などで、さまざまな人々の闘病の記録や統合医療を扱う医師にインタビューを重ねてきました。ですから人間のがんについては、多くの医師や治療法、統合医療、サプリメントや波動調整などについては取材をしていました。 もちろん人間用の波動調整ペンダントの取材をしたこともあり、自分も試したことがあります。さらに脳関連の先生の取材もしてきて、脳幹活性の大切さも十分に理解できていました。拙著『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』(三笠書房)でも脳幹のことはとりあげています。そこですぐに申し込みをしました。

一方、医師はこのままでは治療方針が立たないからMRIをとるようにおっしゃいました。ちょうどイフが届いた日の午後、MRI検査の結果が出ました。脳腫瘍が発見されたのです。年齢的にも手術は無理。抗がん剤も負担が大きすぎるということで、ステロイド剤を服用しての治療が決定されました。早速、イフのペンダントをICUのケージにかけてみました。するとその日、ICUに入っていたほかのわんちゃん達がみんな、元気になったのです。5〜6匹はいたと思うのですが、「今日は、どのわんちゃんもとても元気ね。不思議ね」という、やはり難病で入院しているチワワちゃんの飼い主さんの言葉に、はっとしました。「もしかしたらイフのペンダントの効果かしら?」と……。

病名が診断され、治療方針が決まったビバコはすぐに退院しました。そして驚くほどの回復を見せ、一時は医師から「予後がこれほどいいなら手術も可能です」という提案も受けました。しかし私は、ビバコの年齢やリスクを考えると、残された日々をビバコとともに暮らそうと考え、手術は受けさせませんでした。そして無事に15歳の誕生日を向かえ、ビバコは本当に脳腫瘍だったのかと疑うくらいに元気になったのです。その間も毎日、イフのペンダントは肌身離さずしていました。

最初の発作から6ヵ月後、ビバコにまた大きな発作が襲いました。秋がきて、10月から11月にかけ、何度も激しく、大きな発作に襲われたビバコは、もはや立ち上がることができなくなりました。寝たきりになってしまいましたが、生きる意欲は旺盛でした。しっかりとご飯を食べてくれました。そしてビバコの首にはいつもイフのペンダントがありました。多くの方がサプリメントや波動のよい水や、お守りをくださり、ビバコのために祈ってくださいました。私も毎日ビバコのために祈りました。でも命には限りがあります。どのような祈りがあっても若い日のビバコに戻ることはできません。あと1ヶ月で16歳になるビバコでしたが、昨年5月27日にビバコは旅立っていきました。

当時、私は『和ごころのある暮らし』(中経の文庫)の原稿を書いていたのですが、この本の原稿を執筆し、編集者にメール送信した、まさにそのときに、ビバコは決心したのです。仕事の邪魔をしてはいけないと思ったのでしょう。何度も危ない瞬間がありましたが、健気にも待っていてくれたのです。なんて親孝行な子なのだろうと、今もなお、ビバコの思いやりに感謝しています。


ビバコは旅立ちましたが、多くの方から追悼のお花やメッセージが寄せられました。そのなかでもピースカンパニー様からは本当にご丁寧なメールをいただき涙が止まりませんでした。本当にありがとうございます。またサプリメントの問い合わせをしたときの誠実なご対応にも頭が下がりました。「脳腫瘍に御社のハナビラダケはどうでしょうか?」という問い合わせに、「今まで乳がんなどには改善が見られていますが、脳腫瘍でのケーススタディは少ない」ということをきちんと教えてくださいました。でもビバコのQOLのためにはよいのではないかというようなメッセージもいただき、こちらも使わせていただきました。

ビバコ亡き後のペットロスは非常に悲しく、つらいものがありました。でも49日が終わってから、ビバコからのメッセージがありました。 「飼い主がいない寂しい友達がたくさんいるから、救ってください」と……。そこでNPOペット里親会からチワックス(パピックスかも)の幸之城と、チワワの安寿姫を譲っていただきました。2匹はそれぞれ悲しい過去をもっている子達でしたが、多くのボランティアさんにケアされ、今はとても明るく元気です。現在、ベネッセ「いぬのきもち」公式ブログで彼等とともに暮らしている幸せな生活、「幸之城と安寿姫の快適生活」のブログを展開しています。http://pet.benesse.ne.jp/blog/dog/d0081/ (「きもち」のクリックをしていただければ嬉しいです)

 

こうして幸之城と安寿姫と出会ったのもビバコが天国で導いてくれたのだと、ビバコに感謝しています。ビバコのイフのペンダントは、今もビバコの写真のところに飾ってあります。老犬そして病犬となったビバコとのかけがいのない1年2ヶ月の闘病生活。貴重な最後の日々をともにした、悲しいけれど、かけがいのない思い出は、人生の宝です。